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フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。

   

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フリーランスのきたみりゅうじ氏が、匿名の税理士先生に税金講座を開いてもらい、
税金の仕組みや節税の方法を理解していく過程を本にしたという内容。
個人事業の税金や確定申告の知識がないフリーランサーが、
その大枠をざっと理解するために役立つ本。
税理士先生ときたみ氏の会話のやりとりが、平易な言葉でわかりやすい。

章立て(以下の章タイトルは本書の通りではありません)

1章 税金についての基礎
税金に関するかなり基本的な内容
所得税の税率や住民税、個人事業税、消費税、固定資産税の説明など

2章 社会保険について
個人事業主が加入する国民年金と国民健康保険
社会保険料控除
所得が多い人は、国民健康保険ではなく、「国保組合」を検討したほうがよいとする話など
国保組合の多くは、保険料の定額をうたっていて、お得だったりする

3章 記帳について
記帳の手間はあまりかわらないので白色申告よりも青色申告をおすすめ
領収書は政府からキャッシュバックしてもらう金券のようなもの、など

4章 青色申告について
青色申告の申請方法、青色申告のメリットなど

5章 消費税について
消費税の免税・課税、計算方法、課税取引と非課税など

6章 法人化について
法人化のメリット、タイミングについてなど

7章 税務調査について
税務調査の実際、目をつけられるポイント、税務調査の落とし所など
個人的にはこの章が一番おもしろかった
以下にいくつか引用

経費の考え方について

税理士「だからダメもとで全部のっけちゃうの。まったくのっけなければどれも経費になってくれませんけど、全部のっけて半分否認されたって、半分は認めてもらえたねラッキーとなるわけですよ」
きたみ「な!そんなんアリですか!」
税理士「まぁ否認された分の税金は払えとなりますし、少しばかりの利子ものっけられますが、そんだけの話ですよ。安全安全で経費をやたら少なくしちゃうよりは、確実に税金は少なくすむでしょうね」

経費の多くはグレーゾーンなので、神経質になって経費計上をおさえめにするよりは、
仕事に関係しているものであればできるだけ経費にしたほうが良いとのこと。
後述のとおり、税務調査が入って修正申告することになっても、そこまで追加で納める税金は多くならない。

勘定科目・仕訳について

勘定科目はどこにいれても大した問題ではない。指摘されたら、会計ソフトで入れなおすだけ。年間の経費総額はかわらないので、それだけでは税金も増えない。ただ、目立たせないこと。重要なのは「目立たせない。前年とくらべて変わりすぎないようにする。」

税務調査で勘定科目について指摘されても年間の経費はかわらないので、
それは問題ではない。
ただ、勘定科目の振り分けは「決算書が不自然になって目をつけられないために」注意する。

税務調査について

税務署内での異動が7月にある関係で、調査の行われる最盛期は9月~12月。

通常は事前に連絡がくる。調査は任意だが、断ってばかりだと罰則がある(質問検査権)
問題になりやすいのは、光熱費や車などの按分率

先生「むこうさんもとりあえず全部言っといてみるかって節がありますから。中略。ハイハイ聞いてちゃダメ。ちゃんとこれこれこういう仕事で必要だった経費ですって主張しなきゃね。」中略。両者がとりあえず言ってみちゃえって主張しあうところからスタートするわけですぞ・・・と。

税務調査の終わり方は、2種類
こちらが修正申告をするケースと、
税務署が一方的に税金を決めてくるケース(更正)

税務署的には、更正はしたくない。
異議申し立てをされた日には裁判などで延々とひっぱられることもあるので。
なので、修正申告しますんでこの辺にしといて下さい、というのが双方にとって傷の少ない終わり方とのこと。

修正があった場合に払うのが「過少申告加算税」と「延滞税」

過少申告加算税は、追加で納付する税額の原則として10%
例えば、経費が10万円少なくなってしまった場合
最低税率の5%なら追加で払う税金は、5000円で、
過少申告加算税はその10%なので、500円となる。

延滞税は、追加で払う税額に年利14.6%を日割り計算した金額。
他にこまごまとした規定があるが、最大でも追加で払う額の14.6%が上限。

税理士「税務署側と見解の相違が出て『支払いなさい』となったところで、せいぜい本来払うはずだった税額の3割増し程度なんですよ。しかも3割増しっていったって、追加分に対して3割増しってだけだから、実質はもっと下ですよね。」

つまり、修正申告することになって支払うのは、
「追加で払うことになる税金の3割ましぐらい」、とのこと。

修正申告することになっても、納付する税金がそんなに多くなるわけでもないので、事業に関係のある経費の計上は、臆せずにするべきと税理士先生が繰り返し説いている。

所得隠し、領収書のでっちあげ、完全に個人的な消費の経費計上、
このような悪質なものでないかぎりは上の通り。

「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」
きたみ りゅうじ著
日本実業出版社

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